「恋々小町XI」開発開始

うぴょりっくソフトがこれまでリリースしてきた「恋々小町こいこいこまち」シリーズはこれまでMacのために開発してきましたが、Mac OS XからmacOSへと変わり、セキュリティ機能も厳しくなり、古いAPIの廃止や32bitアプリケーションが動作しなくなるなど、過去に開発したものは最新の開発環境ではビルドもできず動作しなくなってきていました。

もともとPowerPCのMac向けに開発・リリースした「恋々小町X」をより大きな画面サイズにした「恋々小町HD」はオンラインの要素を導入したものの、技術的興味から気合いを入れすぎて実装したうぴくらぶへの登録など複雑な要素も多く、またTLSのセキュリティの問題からもサーバー側・Macアプリ側のTLS接続に関する問題も出てきたために動作させることが困難になってきていました。

また、うぴょりっくソフトの理念「Macユーザーの方に楽しんでいただきたい」という方針を守るために、AppleのmacOS使用許諾に違反する非正規のIBM PC/AT互換機で無理矢理動かしたmacOS (Hackintosh)では動作しないようにするなどの施策も必要になりますが、正規のMacで動作しているのかの判別も困難になってきました。

そして性能が何年たってもまるで向上しないどころかセキュリティ上の不具合も多く、命令効率も極めて悪いCISCベース(CRISCという内部翻訳によるオーバーヘッドもある)のインテルプロセッサ搭載Mac自体もその辺のDOS/V機(IBM PC/AT互換機)とたいした差別化もなくなり魅力も薄れてきて、インテルプロセッサ搭載Macへの対応自体へのモチベーションが失われ、開発を継続する気力がなくなり、Appleがインテルプロセッサ採用をやめるのを待つことにしました。

そして2020年秋に、ようやくAppleがインテルプロセッサ採用という選択をようやくやめて、Apple Siliconプロセッサ搭載のMacが登場したことで、うぴょりっくソフトとしても新たにApple Siliconプロセッサ搭載Mac向けにソフトウェアを制作していこうと、まずは何年も寝かせていた「恋々小町HD」のプログラムコードから、うぴくらぶ関連のコードを取り除き、シンプルなライセンス方式に変更し「恋々小町XI」としてリリースすることを決定しました。

Apple Siliconプロセッサのパワーに任せ、相変わらずMetalなどの最新技術を使用していない作品ですが(2Dですし)、まずは最新のM1搭載Macで遊べるものをリリースしていくという計画で進めています。

スタッフの間ではすでにApple Silicon搭載Macで起動して遊べるビルドができています。近日中にアルファ版として公開する予定ですので、Apple Silicon搭載Macをお持ちの方は、楽しみにお待ちいただけますと幸いです。

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