一度にたくさんの人にメールを送る方法

高価な専用ソフトやUNIXベースのスクリプトを使わずに普通のメールクライアントソフトを使用してメールを同時にたくさんの人に送る方法として、原始的ではありますが Bcc: (ブラインドカーボンコピー)を使用する方法があります。

Bcc:は、たとえばa@upyolic.com, b@upyolic.com, c@upyolic.comの3人に同じメールを送りたいけれど、他の誰かに送っていることを知られたくない場合に使用します。通常To:は宛先のメールアドレス、Cc:(カーボンコピー)は宛先ではないけれど内容を知らせたい人へのメールアドレスを記述し、To:とCc:に列挙されたメールアドレスはすべて受信者に公開されます。

Bcc:の場合は(実際にはTo:宛のメールになりますが)自分宛に来たようなメールとして扱われるため、うぴょりっくソフトのように作品を購入いただいたお客様へご案内のメールを送るようなときには大変便利な方法の一つです。

間違えてTo:やCc:にこうしたメールアドレスを大量に記述して送ると、不必要に第三者にメールアドレスを知られてしまうことによるプライバシーの侵害や、悪質なスパム業者へのメールアドレスの流出もあり得るため、通常は大ひんしゅくを買ってしまい信用を取り戻すのは難しくなります。

サイト利用料金を払えというスパムメールのTo:に数千件のメールアドレスを書いているケースもありましたが、これはどうしようもないケースと言えるでしょう。こうしたどうしようもない輩は人糞と同じく何を言っても通じませんので無視して関わらないのが得策です。

Bcc:でたくさんの人に安全かつ確実にメールを送る場合に注意しておくとよいことが何点かあります。

1) To: には自分自身のメールアドレスを書く

Bcc:でたくさんの人にメールを送るときには、安全のためTo:には自分自身のメールアドレスを書いておきましょう。メールサーバーによっては、To:がなくBcc:だけのメールを正しく処理できず、最悪の場合Bcc:としての機能をしなくなるおそれがあります。

2) Bcc:に書くメールアドレスは1回につき100件までにする

メールサーバーは同じ内容のメールを同時に大量の人に送る場合、100件を超える相手へのメールを転送する義務を負いません。つまり101件目以降のメールアドレスには送らないという設定をしても別に問題はないわけです。ですので、1通には100件ずつ書くようにするのが安全です。

3) HTMLメールは使わない

HTMLメールは最近ではほとんどのメールクライアントソフトでも対応してきておりますが、HTMLメールに対応していないクライアントソフトで見たときの不快さや、メールトラフィックの不必要な増大、セキュリティ上の懸念などがあり、あまり推奨できるものではありません。

4) 機種依存文字は使わない

よくウインドウズで数字を丸で囲った文字を使われますが、Macでは(月)、(火)のような表示になり見苦しいです。同様にMacで使えるハートマークや白抜きの数字などもウインドウズでは表示できません。公共のネットワークを使用するメールですから、特定の環境でしか使用できない文字を使用することはマナー違反です。

5) JIS X 0201の右半面のカタカナ集合(俗称半角カナ)は使わない

俗称半角カナと呼ばれる、1バイトでカタカナを表現している文字を使うことはマナー違反です。ここで私が述べるよりも下記のサイトに詳しくその理由が書かれています。

http://www.zukeran.org/shin/jdoc/hankaku-kana.html


うぴょりっくソフトでは、お客様データベースからメールアドレスを抽出し、

a@upyolic.com
b@upyolic.com
c@upyolic.com
d@upyolic.com
:
:

のようなテキストファイルのリストを生成してから重複するメールアドレスをMac OS XのTerminalからperlを以下のように実行して削除して

$ perl -ne 'print unless $seen{$_}++' LIST > OUTPUT

から、100アドレスごとにカンマ区切りテキストに変換してBcc:に記述して送っています。Mac OS XはこうしたTerminalからはUNIX流儀の方法も使えるのでとても便利ですね。

※テキストファイルの改行コードをMacの<CR>から<LF>に変えておく必要があります。


うぴょりっくソフトでは、お客様の増加に伴い、さすがにBcc:では手間がかかって仕方がないため、メール送信専用のツール PomPom Mail を開発しました。

あらかじめCSV形式で名前とメールアドレスを下記のようにリスト化したもの

”星野 菜々”,”nana@upyolic.com”

を用意しておくことで、自動的にそれぞれの宛先用のメールを送信する機能を持ちます。専用に立てたメールサーバーを利用することで100通を越えるメールでも一度に送信できるため、非常に便利です。