Apple PowerMac G5は真の64bit(Intelで言えば非常に性能の低いItaniumがようやくG5と少し64bitとして張り合える程度)で、FSB(厳密にはFSBという考え方はIntelだけのものでありHypertransportの使われているMacやAMDのコンピューターは圧倒的なバスの速度が実現されている)も最高で1.35GHzと圧倒的なパワーを誇るコンピュータである。せっかく購入したG5、大切に使っていきたいと思う筆者がこだわって集めたPowerMac G5のアクセサリ、メモリ、OSの設定などを紹介する。
ローラ55

一見不真面目な名前の製品にも見えるが、G5は一度設置してしまうとそのままではとても動かしづらい。20kgにもなる筐体を床に引きずって、G5の底面または床を傷つけてしまうようなことがないようにしたいと、一目見て買うべきだろうと判断してG5購入と同時に購入した。G5に最も最初に取り付けられた部品である。
G5専用に設計されているだけのことはあり、デザインを全く損なわない。簡単にG5を動かせるためメンテナンスもしやすくなり、この後行われるHDDの増設やPCI-Xスロットへの拡張カード増設などの時に非常に役に立った。
Swissbit メモリ
メモリがなくては戦はできぬ、とまでは言わないが、ある程度以上は必要である。というわけでメモリもG5と同時に購入した。


※ちなみに秋葉館やDo-夢(Swissbitメモリ)のほうがずっと安く買えるようだ。筆者は当時最も安かったDo-夢で購入した。
メモリなんてどこでも同じ、と言えるのは、悪徳独占犯罪企業による何が原因でマシンが不安定になったりするのか分からないようなオモチャのOS(Windoze)とオモチャのパソコン(INTEL搭載機)の世界での話である。そうしたどれでも同じオモチャを支える中低級品としては、安物である朝鮮半島南部の製品が圧倒的である。
昔から個人的によい印象のないこの地域で作られた製品を使うことは、避けられる範囲で避けていきたいと考えて、常日頃行動している。内蔵されていたメモリはやはり、Apple純正とはいえ運悪くこの地域のものだったので、起動する前に取り外してオークションで売り払い、Swissbit製のメモリに取り替えた。
もちろん、徹底した品質管理と高い技術に裏付けられたSwissbitメモリで統一することでシステムも安定し、他の同様の他社メモリに比べてもロスがないため10%程度システム全体の性能が高くなるというベンチマーク結果もあった(リンク先を探してみたが今は見つけられなかった)。残念ながらそれを実証するテストをする暇もなかったので、実際のところは分からないが、素直にSwissbitメモリで揃えたことで非常に快適に動作している。
※追記
Xbenchなどの結果で比較してみると、PowerMac G5に標準搭載されるものよりも8〜10%程度高速な結果が得られたことから、実際にSwissbitメモリのアクセス性能は朝鮮のものよりも同一のPC3200規格でありながら高いということが分かった。
DUST FILTER #03

せっかくの美しいPowerMac G5のデザインを損なうのではないかと、ものすごく迷った。しかしメッシュの大きな穴がたくさん空いているPowerMac G5はホコリが入りやすいデザインであることは間違いない。大切なG5の中にホコリが入って寿命が縮んでしまっては困る、ということで、外観をかなり損なうのを我慢して購入に踏み切った。
DUST FILTER #05

CPU近辺に強力なファンがついており、水冷式CPUクーラーの中もホコリが詰まっては大変だろう、と思ってDUST FILTER #03と一緒に購入した。
Pioneer DVR-110DBK(ブラック)

PowerMac G5に内蔵されるDVD-Rドライブは、PioneerのDVR-109かSONYのDW-Q28Aのだいたいどちらかであり、筆者は非常に運の悪いことにSONYのDW-Q28Aが搭載されていた。個人的にSONY製品は(PS以外は)購入しないというポリシーを持っているので、内蔵とはいえこんなものが入ってるのはポリシーとしては許せない。さらにドライブの質も悪く書き損じたり相性問題もあったりトラブルも多いらしい。そこでDVR-109に換装しようと思いきや、すでに在庫がなくなってきていて、DVR-110Dが主流になっていた。せっかくなのでDVR-110DBK(黒)を購入し、内蔵のSONY DW-Q28Aを取り出して置き換えた。
DVR-110DはMac OS X Tiger上では、システムプロフィールでもRoxio Toast 6 TitaniumでもiTunesでも問題なく使えるようだ。

Quartz 2D ExtremeをONにする
PowerMac G5のファンはCPUが忙しくなると意外と大きな音になる。Mac OS X 10.4 Tigerでは、デフォルトではビデオカード(GPU)に任せられる処理も、あえてCPUで行うという設定になっている。Quartz 2D Extremeという機能を有効にすることでGPUでできる処理はGPUにやらせ、CPUの負荷を減らすことができる。ターミナルで
| sudo
defaults write /Library/Preferences/com.apple.windowserver Quartz2DExtremeEnabled
-boolean YES |
のような設定をしてシステムを再起動するとQuartz 2D Extremeが有効になる。無効にするときはYESのところをNOにすれば良い。有効になっているかどうかの確認は、「システムプロファイラ」の「グラフィックス/ディスプレイ」の項目で

のようにQuartz 2D Extreme: 対応となっていれば良い。
この設定にすることで、少なくとも筆者のPowerMac G5ではCPUファンの動作頻度がやや減少し、システムも体感できる程度に高速・快適になった。X11やJavaなど一部のアプリケーションでは画面描画が正常に行われなくなるなどの問題があるらしいが、筆者の環境ではAdobe PhotoShop CS、Digital Performer 4.6、Peak 4、Dream Weaver MXも正常に動作している。
※追記
Mac OS X 10.4.6 にアップグレードすると、強制的にQuartz 2D Extremeが無効化されてしまう。その後、手動で有効にしたところkernel panicが発生することがあったため、Mac OS X 10.4.6ではQuartz 2D Extremeは無効にして利用することにしている。
あり余るメモリの有効利用
PowerMac G5にメモリをMAXまで登載し8GBとしたが、かなり多くのアプリケーションを開いていても、なかなか8GBすべてを消費するのは難しい。Adobe PhotoShop CSでは2GB以上は使わないし(CS2にすれば良いのだが必要性があまり感じられずそのままにしている)、Shadeなども多くても1GBにいくかどうかという程度、最もメモリを使うのはDigital Performer 5にいくつかのプラグインをいれたときで5GBくらい使う程度である。あらかた起動しても8GB消費しきるのは簡単ではなく、せっかく(勢いで)購入したメモリを有効利用するにはどうすればいいかと考えたところ、RAMドライブにしてしまうのがよいと思いついた。
Mac OS XのターミナルでRAMドライブを作成し、PhotoShopやPeakなどのテンポラリとして利用すれば、かなり快適に動作することになる。さっそく、下記のようなシェルスクリプト ramdrive.sh を作成して
#!/bin/bash --
devname=`/usr/bin/hdid -nomount ram://4194304`
/sbin/newfs_hfs $devname
#
/usr/sbin/diskutil mount $devname
/usr/sbin/diskutil rename $devname RAMDrive |
システムの起動時に自動的に動作するようにした。わざとデバイス名をRAMDriveにしてデスクトップにマウントさせることで、他のアプリのテンポラリとしても使いやすく、また一時的にファイルを置いておくのにも便利である。試しにこのRAMドライブのアクセス速度を調べてみたら400MB/s以上と普通のSATA HDDの4〜5倍という速度が得られたため、非常に有用な使い方ができるようになった。シェルスクリプトをターミナルから起動するファイルとして設定し、起動項目に追加することで自動的に起動時に2GBのメモリを高速なテンポラリ領域として使えるので、有り余るメモリを登載している場合は試してみるとよい。
文: ふうたん